中立的な第三者になりすました広告「ステルスマーケティング」
着付け教室を探そうと思った方は、一度は比較サイトや口コミサイトをご覧になったことがあるかと思います。
しかし、一見中立的かつ公平に見える記事が、実は広告ではないか?というステルスマーケティングが口コミサイトやブログなどで問題となっています。
ステルスマーケティングとは
中立的な立場での批評を装い、消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすること(略称:ステマ)
「やらせ」や「なりすまし」の口コミに注意!
例えば、飲食店口コミサイトの「食べログ」では、業者に依頼するなどして自分のお店の点数を高める評価をしたり、事実と異なる口コミを多数書き込む「やらせ」が社会問題となりました。
着付け教室を探す場合にも、この口コミやランキングは「ステマではないか?」という意識を持っていなければ、気づかないうちに宣伝に誘導されてしまうため、「やらせ」や「なりすまし」には気を付けなければなりません。
口コミサイトや比較サイトに運営者の名前が書いてありますか?
「食べログ」のステマ問題をきっかけに運営会社のカカクコムは「やらせ」などの不適切な口コミを削除していくことになりました。
その一方で不適切な書き込みは続いており、口コミサイトのステマ問題はいたちごっこの状態となっています。
運営元が明記されていないことのリスクとは?
「食べログ」のように、運営元がはっきりしている場合、運営会社によって不適切な口コミの削除などの対応が取られますが、もし、運営元が明記されていない口コミサイトや比較サイトの場合には、そのような対応は期待できません。
ましてや、業者による「なりすまし」によって作られたサイトでは、運営元を隠し、中立なふりをして特定のお店や商品などを宣伝することが目的の可能性も考えなければなりません。
「本当かな?」と思ったら運営元を確認する
本来は消費者のためになるはずの口コミサイトや比較サイトですが、それが悪用されると、消費者は何を信じてよいのかわからなくなります。
そこで、口コミサイトの信ぴょう性を確認するひとつの手段として、運営元を確認する方法があります。
口コミサイトはここをチェック!
口コミサイトや比較サイトに運営元がわかりやすく明記されているかどうか?
その運営元がどのような会社なのか?(Googleで検索する)
運営会社を検索しても、何の会社か分からない場合もあり注意が必要
このようなことを確認すれば、誰が何の目的で作ったサイトなのか見えてくる場合もあります。
ウソをウソと見抜くことが困難な時代
インターネットの広告表示については、消費者に不利益をもたらす広告が急増しており、消費者庁や国民生活センターも景品表示法の問題点や留意事項について呼びかけています。
しかし、広告が巧妙になればなるほど、消費者はウソをウソと見抜くことが困難になります。
インターネットで着付け教室を探す際には、このような点に十分ご注意いただき、教室選びの参考としていただければ幸いです。