着付け教室は飲食店や家電製品のように何度も試せない
食べログや価格.comのように、飲食店や家電製品の場合、一人で何種類ものお店や商品を試すことができ、店舗同士や商品同士の比較も容易です。
しかし、着付け教室の場合は一人でいくつもの教室を試して比べることは難しく、着付け教室の探し方も簡単ではありません。
気に入った着付け教室があれば、そこに通い続ける
飲食店の場合は、今日はフランス料理、明日は和食といったように、毎日いろいろなジャンルの食事を試すことができますし、毎日同じお店では飽きることもあります。
一方、着付け教室の場合、教室を気に入るかどうかは講師との相性や信頼関係にかかっており、長期的な師弟関係が大事にされます。
ですから、今日はAという着付け教室に通い、明日はBという着付け教室通うといったことはありません。
一度嫌な思いをすると、着付け教室に通うことを辞めてしまう
もし、最初に通った着付け教室で不幸にも押し売りなどの被害にあった場合はどうでしょうか?
多くの方は着付け教室に通うことをやめ、他の着付け教室に通うことはありません。中には着物を見るのも嫌になる方もいるほどです。
実体験をもとに着付け教室を比較できる人がほとんどいない
最初の着付け教室が楽しければ継続的に通い、最初の教室で嫌な思いをすれば着付け教室には二度と通わない。これが着付け教室に通った方の多くに当てはまるパターンではないかと思います。
つまり、複数の着付け教室に通った経験のある方というのは、嫌な思いをしても、着物が好きで諦めきれず、くじけずに新しい教室を探した方だけなのです。
比較サイトに書いてあるのはホームページの内容が中心
3社や4社の着付け教室を実際に通って試した人というのは非常に珍しく、そういった体験に基づいた比較をできる人はほとんどいません。
結果的に、比較サイトがあっても、そこに書いてある内容というのは、着付け教室のホームページの引用など、表面的なものが中心となります。
もしくは、着付け教室に紹介記事を依頼された業者の広告(ステルスマーケティング)の場合もあります。
口コミサイトや比較サイトのランキングの問題点
中立的な第三者になりすました広告「ステルスマーケティング」 着付け教室を探そうと思った方は、一度は比較サイトや口コミサイトをご覧になったことがあるかと思います。 しかし、一見中立的かつ公平に見える記事 ...
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ネット上の口コミサイトや比較サイトのおかげで、消費者はいろいろな比較や口コミを確認することができるようになりました。
しかし、着付け教室の場合には比較した体験自体が少なく、表面的な比較になりがちなため、事実と異なる場合もあり、消費者には慎重な判断が求められます。