押し売りのある着付け教室と押し売りのない着付け教室の違いとは?
押し売りのない着付け教室にはいくつかの特徴があります。
例えば、着付け講師に販売ノルマがないこと。(厳しいノルマが課されると郵便局員でも保険の押し売りを行ってしまうことが明らかになっています)
着付け講師のノルマをなくせば、強引な販売がなくなる
強引に販売せざるを得ない環境(厳しいノルマ)が押し売りを生み出す 郵便局でも保険の押し売りが起きている NHKのクローズアップ現代には郵便局員から押し売りに関する多くの内部告発が寄せられており、日本全 ...
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また、授業中に販売会を開催せず、販売会への参加を強制しないことも、押し売りを防止するための具体的な施策です。
コーディネート体験会など授業と称した販売会へ生徒を強制参加させない
買いたくない人を販売会に強制参加させるから「押し売り」につながる 無料やワンコインの着付け教室は最初にかかる費用が安く通いやすいため、テレビCMやチラシなどの広告を見て気軽に入学する方が多いのが特徴で ...
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ノルマや強制参加の販売会に依存しない仕組みが大切
このような教室運営を実現するためには、ある一つの条件が必要になります。
それは、着付け教室の運営に必要な費用を着物販売によって回収する仕組みにしないことです。
厳しいノルマや強制参加の販売会が行われる理由
無料やワンコインの着付け教室では、月謝で講師の人件費や場所代(家賃)、チラシなどの広告宣伝費をまかなうことはできません。
そして、着物や帯の販売で教室運営の赤字を補てんしなければならなくなると、現場では講師に厳しいノルマが課されたり、強制参加の販売会が行われたりするようになるのです。
着付け教室の月謝を無料やワンコインにすることが、最初は生徒にとってメリットになるのですが、ノルマや参加必須の販売会による押し売りが起こり始めると、生徒にとっては圧倒的にデメリットのほうが大きくなります。
無料やワンコインで指導を受けられるのは、あくまで短期間
どんな習い事でも月謝を払って指導を受けるのが一般的であり、無料やワンコインで指導を受けられるのは、あくまで短期的な話です。
下記は着物を買わない生徒への態度が変わる理由について解説した記事ですが、販売のみに依存した関係では、講師と長期的な信頼関係を築くことはできないという点も重要です。
着物にケチをつけられたり、買わないと態度が変わる理由
なぜ、着付け教室で嫌な思いをするのか? 押し売りは着付け教室での主なトラブルですが、実際に着物を買わされなくても、嫌な思いをする場合があります。 生徒の着物にケチをつけたり、嫌味を言ったりする理由 「 ...
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無料やワンコインの着付け教室は通いやすいというメリットはあるものの、このように様々なデメリットやリスクを考えると、着物販売に依存した着付け教室は、結局のところ消費者のためにならないと考えています。