「今なら入学者全員に浴衣をプレゼント!」が可能な理由
「今なら入学者全員に浴衣をプレゼント!」のような特典には非常に大きな魅力がありますので、着付け教室の入学特典に使われる場合があります。
「もらわないのは損」という感情が冷静な判断の邪魔をする
「もらわないのはもったいない」という気持ちが焦りにつながり、消費者は月謝や授業内容などをよく調べずに、一刻も早く申し込んでしまいたくなります。
しかし、もしこのプレゼントがなかったとしても、その着付け教室に入学したいか?その着付け教室が自分にとって一番ふさわしい教室なのか?を冷静に考えてみる必要があります。
なぜプレゼントをもらえるのか?その理由を考える
誰かにプレゼントを渡す行為というのは、お世話になった相手に対するお礼だったり、相手に何らかの見返りを期待してのことでしょう。
入学者へのプレゼントの場合は、まだお互いの間に何の関係性もありませんので、当然のことながら、このプレゼントは感謝のお礼ではなく、相手に何らかの見返りを期待していると考えられます。
つまり、着付け教室としては、消費者に対してプレゼントした浴衣以上のものを対価として得られる見通しがあるから、入学者全員に対して浴衣をプレゼントできるというわけです。
もらったプレゼントの対価を消費者が負担している
そう考えると、もともとは無料でプレゼントをもらっていながら、実はその対価は消費者自身がこれから負担していくことになります。
それは高額な着物かもしれませんし、それ以外の何らかの料金かもしれませんが、そこには浴衣の代金以上のものが含まれている可能性があります。
プレゼントの有無ではなく、着付け教室の良し悪しで判断する
浴衣のプレゼントは消費者自身が負担するのだとしたら、結局のところプレゼントの有無は教室選びの判断材料にはなりません。
繰り返しになりますが、プレゼントがなかったとしても、その着付け教室に通いたいか?を落ち着いて考えてみることが大切です。