授業の一環としてセミナーと称した販売会がある着付け教室も
無料の着付け教室に限らず、着付け教室の中には、授業の中にコーディネート体験やセミナーと称する販売会や展示会への参加が組み込まれているところもあります。
これは授業のカリキュラムの一部なので、参加することが前提となっており、気軽に欠席することはできません。
参加するよう何度も説得され、しつこく勧誘の電話がくる場合も
もし講師に欠席の意思を伝えると、参加するよう何度も説得され、しつように勧誘の電話がかかってくることもあるほどです。
着付けを教えることよりも、セミナーに参加してもらって売上を上げることに必死になる姿は、着付けの「講師」とは名ばかりで、むしろ着物の「販売員」と言っても過言ではありません。
着付け講師と生徒の間の信頼関係がなくなる
講師はしつように勧誘を繰り返し、生徒は嫌な思いをしながらも参加するしかありません。また、もし参加を断ったとしても、生徒はその後の授業に顔を出すのが気まずくなってしまいます。
習い事というのは、先生と生徒の間にきちんとした信頼関係があることが大事です。
しかし、このようなやり方では、講師と生徒の間の信頼関係がなくなってしまうのです。
講師の資質はもちろん、運営企業の姿勢や考え方も重要
講師のしつこい勧誘を断れず販売会に参加し、買うつもりのなかった着物を買ってしまったという事例は数多くあります。
生徒は着付けを習いたいのに、講師が着物を売るのに必死では、着付け教室に通うことがつらくなってしまいます。
講師は生徒の気持ちを理解し、配慮した言動をとらなければならないのはもちろんですが、その一方で、講師を販売員として扱う運営企業の考え方や姿勢にも問題があることは言うまでもありません。